「声優養成所に入るための志望動機はどうやって考えたらいいの?」
「声優を目指していて声優養成所に入りたいけど志望動機が思いつかない・・・」
「声優養成所の入所面接での対策が知りたい!」
声優養成所に入りたいけど、入所面接での志望動機は
どうやって答えたらいいのかな…
声優養成所の入所面接では、志望動機は必ず聞かれます。
志望動機の答え方について、一緒に考えてみましょう!
コチラの記事では、
- 志望動機の考え方のポイント
- 志望動機の良い例・悪い例
- 面接での志望動機の答え方
などについて詳しくご紹介します。
志望動機を考えるには事前準備が必要
「声優になりたい志望動機を教えて!」
突然このような質問をされた時、どのように答えればいいか迷ってしまう方も多いでしょう。
声優養成所の入所面接では、必ず志望動機を聞かれます。
この記事では、面接で魅力的な志望動機を答えられるよう、志望動機を考えるポイントをまとめています。
心に響く志望動機とは?
面接で志望動機を答える際、
「数分で考えた志望動機」と「自分の気持ちや思いを何日も何時間もかけて考え尽くした志望動機」
では、どちらが審査員の心に響くでしょうか。
当然、後者の「自分の気持ちや思いを何日も何時間もかけて考え尽くした志望動機」の方が相手に気持ちが伝わりますよね。
とはいえ、審査員や養成所の講師は数多くの受講生の志望動機を聞いているので、ありきたりな志望動機は聞き飽きています。
どこかに載っていた例文を丸暗記するのではなく、自分のストーリーを自分の言葉で、しっかりと伝えることが大切です。
志望動機を伝える場面
声優養成所の入所面接を受けたいけれど、志望動機は聞かれるの?
声優養成所に入所する際は、書類審査や面接オーディションが行われますが、どちらも志望動機を伝える機会があります。
書類審査
声優養成所に提出する書類には、志望動機を書く欄があることが多いです。
審査用の書類には、簡潔に読みやすい志望動機を書くようにしましょう。
面接オーディション
声優養成所の面接やオーディションでの志望動機の質問は定番です。
分かりやすく、はきはきと答えられるようにしっかり練習しましょう。
【例文あり!】志望動機の考え方のポイント
声優養成所への志望動機を考えるときは、具体的なエピソードや体験を盛り込むことで、自分の想いをより伝えやすくなります。
ここでは、「アニメや映画からの影響」や「演技や表現への興味」について、それぞれの動機を具体的にどのように考えるか、例を挙げながら解説します。
志望動機に入れたい内容
声優養成所への志望動機の中に入れておきたい4つのポイントをご紹介します。
志望動機に入れておくべき4つの内容!
- 自分が声優を目指すきっかけ
- 声優としての目標や夢
- 声優養成所を選んだ理由
- 将来のキャリア目標・ビジョンを明確に!
全ての内容を組み込まないといけないわけではありません。
この中で自分がより伝えたいことを、深堀していくようにしましょう!
自分が声優を目指すきっかけ
自分がなぜ声優を目指すのかを話す際は、その理由を明確にし、できるだけ具体的なエピソードを交えて話しましょう。
例えば、「アニメや映画から影響を受けて声優を目指すようになった」という説明をするには、特定の作品やキャラクターからどのような感動を受け、どのような変化が自分に起きたのかなどを具体的に話します。
例)子供の頃からアニメが好きで、特に『○○』という作品の主人公の声に強い感動を覚えました。
彼の声が感情をリアルに表現していて、喜びや悲しみをまるで自分が体験しているかのように感じました。
その時、私は声を通してこんなにも感情を伝えられる仕事に憧れ、いつか自分も人々の心に響く声優になりたいと思うようになりました。
このように、どの作品のどのキャラクターが自分にどんな影響を与えたのかを具体的に書くことで、感動の強さや自分の動機がより明確になります。
「なんとなく好きだから」「声優に憧れているから」といった曖昧な理由だけではなく、エピソードをより詳しく話すことで、説得力のある動機を作ることができます。
声優としての夢や目標
志望動機に夢や目標を入れたい時は、抽象的に話すのではなく具体的に示すことで熱意とリアリティを伝えることができます。
例えば、「アニメの主役になりたい」だけでなく、「○○のようなキャラクターを演じ、視聴者にどのような感動を与えたいか」というように、詳細なビジョンを持つと良いです。
「声優になってたくさんの人に感動を与えたいです」「アニメの主演をやりたいです」といった内容では、他の人と被りがちな上に、具体性がないので印象にも残りにくいです。
将来やりたいジャンルを明確にする
声優業界にはアニメ以外にも、ゲーム、ナレーション、吹替、音声ドラマなど様々な分野があります。
自分がどのジャンルで活躍したいか、どの媒体で夢を実現したいかを具体的に話すとよりリアリティのある夢になります。
例)ゲーム業界で、感情豊かなキャラクターを演じたいです。
特にRPG作品の感動的なシーンで、プレイヤーを泣かせるような繊細な演技に挑戦したいと考えています。
キャラクターの成長や感情の変化を、プレイヤーと共に体験できるような演技を目指しています。
キャラクターの具体名を挙げる
自分が実際に影響を受けた作品やキャラクター名を挙げて、どのように感じたのかを具体的に表現してみましょう。
例)『僕のヒーローアカデミア』のデクのように、弱さを抱えながらも困難に立ち向かうキャラクターを演じたいです。
視聴者が共感し、応援したくなるような成長物語を通して、キャラクターに命を吹き込みたいと考えています。
例)ジブリ作品『もののけ姫』のサンのように、強い意志を持ちながらも内面に葛藤を抱えるキャラクターを演じたいです。
彼女の表面的な強さと内面的な繊細さを声で表現し、視聴者の心に響くような演技を目指しています
自分の個性を生かした夢を伝える
自分の個性やスキルをアピールすると志望動機の具体性がさらにアップします。
声質や演技のスタイルを活かしながら、どんな役柄やキャリアを追求したいかを伝えることで、より自分らしい夢を描くことができます。
例)自分の低音の声を活かして、冷静でミステリアスなキャラクターを演じたいです。
例えば、ダークファンタジーやサスペンスの中で、冷酷でありながらもどこか人間味のある敵役や、物語の鍵を握る神秘的なキャラクターに挑戦し、その複雑な内面を表現したいです。
例)自分の明るく軽快な声を使って、子供向けアニメの元気いっぱいなキャラクターや、ファミリー向けの楽しい作品に貢献したいと考えています。
視聴者が笑顔になるような、元気で楽しいキャラクターを演じ、そのキャラクターが子供たちにとって大切な存在になることを目指しています。
自分の特徴を活かした夢を盛り込むとリアリティが増し、自分の得意分野に基づいた夢が具体的に伝わります。
自分の夢を自分の個性やスキルと結び付けて表現することで、面接官に自分の本気度やビジョンがより明確に伝わり、志望動機が魅力的なものになります。
声優養成所を選んだ理由
「なぜこの声優養成所を選んだのか」を伝えるときは、相手に納得してもらえるよう自分の目標と関連付けて考えてみましょう。
声優養成所の特徴を具体的に調べる
声優養成所によって、
- 教育方針
- カリキュラム
- 指導方法
- 所属講師陣
- 卒業生の活躍
など、様々な特徴があります。
なぜその声優養成所が自分に合っているのかを明確にするために、まずは事前にリサーチし声優養成所の特徴を把握しましょう。
例)○○養成所には、現役で活躍されている声優の方々が講師として在籍していると聞きました。
実際に業界で活躍している方々から直接学び、最新の技術や業界の流れを把握できる環境で成長したいと考えています。
声優養成所の評判や卒業生の活躍に触れる
声優養成所をリサーチする際は、口コミや卒業生の活躍も調べてみましょう。
例)○○養成所の卒業生である〇〇さんが、私が憧れる声優であり、彼のように幅広い役柄に挑戦できる実力を身につけたいと考えています。
彼の成功を通して、貴養成所の指導方針が自分にとって最適であると確信しました。
例)○○養成所の卒業生の多くが、アニメやゲームの主役を務めるなど、業界で活躍しているのを見て、その実績に感銘を受けました。
自分もそのように、現場で求められるスキルを身につけ、業界で活躍できる声優になりたいと強く思っています。
声優養成所の理念や価値観との共感を伝える
声優養成所が掲げる理念や価値観を理解し、自分が共感していることや、目標に合致しているということを説明するのも効果的です。
特にその声優養成所が大切にしている教育方針が、自分の学び方や目指す姿と一致していることを伝えることで、志望理由がさらに明確になります。
例)○○養成所が掲げている『プロフェッショナルとしての責任感を持った声優の育成』という理念に強く共感しています。
私も責任感を持って仕事に取り組み、プロとしての自覚を持った声優になりたいと考えており、そのためには貴校での学びが最適だと感じています。
例)○○養成所が大切にしている『個々の個性を引き出し、それを最大限に活かす』という教育方針に共感しました。
私も自分の強みである感情豊かな表現力をさらに磨き、唯一無二の声優として成長したいと考えています。
将来のキャリア目標・ビジョンを明確に!
「この声優養成所でどんなことを学びたいのか」「この声優養成所に入れば自分はこんな声優になれる」など、声優養成所での活動や目標を具体的に考えてみましょう。
入所後のプランを明確に描く
声優養成所に入所した後の学びのプランを具体的に志望動機に盛り込むと、入所後の意識の高さがアピールできます。
ただ漠然と「声優について学びたい」ではなく、どのように授業やトレーニングに取り組み、どのスキルを強化したいのかを明確に伝えましょう。
例)入所後は、まず基礎発声と滑舌に集中し、声優としての土台をしっかり固めたいです。
特に、声の表現力を高めるために、感情のこもったセリフの練習を重ね、キャラクターに命を吹き込める声優を目指します。
例)○○養成所では、アニメやゲームの声優に加え、ナレーションや吹き替えといった幅広い分野に対応できる技術を学びたいと考えています。
授業の中で、多様なキャラクターの演技に挑戦し、自分の表現力を磨いていきたいです。
プロダクション所属オーディションへの心構え
声優養成所卒業後の大きなステップとなるのが、プロダクション所属のためのオーディションです。
オーディションに向けた準備や心構えを具体的に語ることで、プロ意識の高さや目標達成への意欲が伝わります。
例)プロダクションのオーディションに向けては、表現の幅を広げることに加え、養成所で学ぶすべてのスキルを総合的に活かして、プロフェッショナルとしての実力を証明したいと考えています。
オーディションでは、どんな役柄にも柔軟に対応できるよう、様々なキャラクターの準備を整えて臨みます。
例)オーディションに向けて、日々のレッスンで得た知識と経験を生かし、自分の強みを最大限に発揮できるように自己PRの技術を磨いていきたいです。
また、オーディションに向けて、声だけでなく表情や身体の使い方もトレーニングし、より説得力のある演技を目指します。
志望動機について一緒に考えてみよう!
それでは実際に志望動機を考えてみましょう。
ノートとペンがあれば準備完了です。
メモ帳や広告の裏でもOK!
パソコンよりも紙とペンを使うのがおすすめ!
実は、キーボードやスマホに文字を打ち込むときよりも、紙とペンで文字を書く時の方が、圧倒的に脳が活性がするということが研究で明らかになっています。
より深く考えることができるので、大事な面接の内容を考えるときは、紙とペンを使って考えてみましょう。
①頭の中にあるものを書き出そう
まずは、自分の中にある志望動機を紙に書き出してみましょう。
例えば、
- 自分が声優を目指す理由
- どんな経験が声優になりたいきっかけになったのか
- どんなキャラクターに憧れるか
- 好きな声優さんは?
- 声優としての理想の未来図
など、箇条書きでまとまりがなくても大丈夫なので、自分が思うことを全て書き出します。
自分だけが見るものなので、ルールはありません。
どんな風に書いてもOKです!
②ひとつずつ深堀りしていく
次に、自分が書いた内容について、ひとつずつ「なぜ?」「どうして?」と自分で質問してみましょう。
この時、自分に寄り添って親身になって聞いてくれる仮想の親友を想像してみます。
自分に興味を持ってくれて、「そうなんだ!もっと詳しく聞かせて!」と聞いてくれる仮想の親友に話すように、たくさん自分の想いを伝えてみてください。
その会話も紙にどんどん書き出してみよう!
自分でも気づかなかった気持ちに気づくことができます!
③特に伝えたいことをまとめよう
自分の頭にあるものをたくさん書き出したら、その中から特に伝えたいことをピックアップしていきましょう。
重複している部分を削ったり、想いが伝わるように書き直したりして、少しずつまとまった文章に形をつくっていきます。
ここまでくれば、他の人と被らない自分だけのオリジナル志望動機が完成します!
多少拙い文章でも、想いがあればきちんと伝わりますよ。
面接での志望動機の答え方
声優養成所での面接で志望動機を話す際は、
- 具体性
- 誠実さ
- 自信
がポイントです。
自分がなぜその養成所を選んだのか、どう成長したいのか、将来のキャリア目標が明確に描けていることを示し、自分の強みや個性を積極的にアピールしましょう。
自信をもって話す
志望動機を話す際は、自分の意欲や情熱が伝わるよう、自信を持って答えることが大切です。
同じ内容でも、モジモジと小さい声で話すのと、はっきりした声で伝えるのでは印象がまるで違います。
自信を持って、落ち着いて相手にしっかりとメッセージを伝えましょう。
- 目を見て話し、はっきりとした口調で話す
- 自分の話す内容に自信を持つ
- 感情を込めて、自分の熱意を伝える
短く要点を押さえる
面接では限られた時間の中で自分をアピールしなければなりません。
志望動機は長すぎず、要点を絞ってできるだけ簡潔に伝えましょう。
- 長々と話さず、ポイントを絞って話す
- 自分のアピールしたいポイントを整理して話す
- 相手が関心を持ちやすい話し方や言葉を選ぶ
誠実さを忘れずに
声優養成所の面接で誠実さを伝えるには、自分の言葉で真摯に話すことがポイントです。
具体的なエピソードを交え、声優を目指す理由や努力を素直に話してみましょう。
また、無理に知ったかぶりをせず、分からないことは正直に答え、その上で成長意欲を見せることが大切です。
嘘をついたり過度なアピールはせず、感謝の気持ちや素直な気持ちを伝えることで、謙虚さや熱意が面接官に伝わりやすくなります。
よくある失敗例
声優養成所の面接で志望動機を答える際に、よくある失敗例をご紹介します。
一文が長い
志望動機は長すぎず、短すぎずに伝えることが大切です。
短すぎると面接官に熱意がないと取られてしまい、長すぎるとだらだらと無駄の多い文章になってしまい伝わりにくくなります。
これは文章で書く時も、言葉で伝えるときも同じです!
長すぎる一文は非常に読みづらいので、適宜区切って、簡潔に分かりやすく伝えるよう意識しましょう。
曖昧な表現が多い
志望動機の内容が漠然としすぎていると、相手の心には響きにくいです。
例)声優に憧れているから。
楽しそうだから。
漠然とした動機や、業界についてあまりに知識が浅いと感じられる内容はNGです。
声優養成所や業界についてしっかりリサーチした上で、ご自身のエピソードを交えた具体的な目標や理由を考えましょう。
誰でも話せるような、曖昧な表現は避けましょう。
定型文を使用している
面接官は何十、何百人と志望者の面接を行います。
ネットや本など、どこかで拾ってきたようなありきたりな志望動機や自己PRでは印象に残りません。
そのため、自分自身の言葉で自分のストーリーを伝えることをおすすめしたいです。
少しでも印象に残るよう、今できる精一杯のPRを伝えられるように頑張りましょう!
まとめ
最後にこちらの記事をまとめていきましょう。
- 具体的なエピソードを使って、なぜ声優になりたいのかを明確に説明する
- 学びたいスキルや声優養成所の魅力を具体的に示し、自分の成長意欲を伝える
- 自分の強みや個性をどう活かすかを志望動機に組み込み、ライバルとの差別化を図る
- 将来のキャリア目標を具体的に書き、自分のビジョンを相手にしっかり伝える
面接官に響く志望動機を考えるには、それなりの時間や工夫が必要です。
これから声優養成所の入所面談を受ける方は、こちらの記事を参考に、しっかり準備して挑みましょう!